つき抜けたミニマリスト達を紹介します。
ミニマルなことが目的ではなく手段になっている人たち。
自分がミニマリストに括られることも知らないかもしれません。
目次
スティーブ・ジョブズ(アップル創設者)
まずは、毎日同じ服を着る人から。
同じ格好をしているといえば、アップル創設者のスティーブジョブズ。
ジョブズを思い浮かべると、デニムに黒のトップス、スニーカーをいう姿ではないでしょうか。
スティーブ・ジョブズの定番服
- NewBalanceのスニーカー
- リーバイス501のデニム
- イッセイミヤケのタートルネック(ネイビー)
同じ服とはいえ、すべてこだわりのあるもの。
毎日服に迷うのは嫌だけど、気に入らないものは着たくないようです。
その気持ち、よくわかります。
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創設者)
グレーのTシャツにデニムといえば、Facebook創業者であるマーク・ザッカーバーグ。
動画では「なぜ毎日同じ服をきているのか」という質問にマーク・ザッカーバーグ本人が答えています。
僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけ下さないようにしている。
実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。
日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。
最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。
ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ
(訳)笑うメディアクレイジー
バラク・オバマ(アメリカ第44代大統領)
その理由は、決断や選択するエネルギーを減らすため。
服を選ぶ時間がたった1分だとしても、多忙すぎる人にとっては貴重な時間なのでしょう。
選択をするのにわずかなエネルギー消耗すらも惜しいくらい、常に大きくな選択をしているんでしょうね。
私は常にグレーか青色のスーツを着用している。
こうすることで私が下さなければならない決断の数が減るんだ。
何を食べるか、何を着るか決める余裕はないし、他に決断しなくてはならないことが山のようにあるからね
-(参照)笑うメディアクレイジー
紀里谷和明(クリエイター)
映画監督の紀里谷氏の洋服は、夏用スーツ、冬用スーツ、タキシード、ジーンズとパーカー4セットだけ。
ハーレーに乗るときは冬用スーツ。
TPOが違っても、着る服を一着でおさめた結果、バイク仕様のスーツになったとのこと。
それで1人キャンプもしているようです。
スーツでバイク、スーツでキャンプ・・・。なかなかすごいです。
これを知って、服を減らす秘訣は、人目を気にしないことだと思いました。
アインシュタイン
おしゃれにかける労力を研究に使うために、物質的な制約を最小化していたのが、アインシュタイン。
同じジャケットをいつも着て、同じ靴下。
ファッションにとどまらず、髪を切るのも最小限に減らす徹底ぶりだったようです。
ここに書いた人たちの共通点は、おしゃれ以外にやりたいことが明確なことです。
それ故に、おしゃれの優先順位がひくいだけ。
とはいえ、やりたいことが明確でそれに没頭するために他を最小化する生き方は、いさぎよくて、おしゃれをしていなくても魅力的です。
堀江貴文
何をうまれないところの無駄を排除しているのがホリエモン。
効率化を徹底しているイメージがあります。
無駄なところからは、ワクワクするコンテンツは送れない
無駄をなくした後に残るのは、何かを良くしてくれる必要なものだけです
Roland(ホスト界の帝王)
ホスト界の帝王Roland様は、ミニマリストの帝王。
- 生活感の徹底排除
- 配線やスイッチも排除
- 持ってる物とその定位置完全把握
- 色はモノトーン統一(差し色赤)
- 生産性のない時間のムダ排除
- 全ての物へのこだわりと愛着がある
- 靴は用途に合わせて1足ずつ
ハイセンス&ハイブランドがまざったセレブミニマリストです。
ブランド関係なく、こだわりのある気に入ったものを持っていることに好感が持てるし、値段ではなく価値があると思った物をえらぶのにも共感できます。
本も面白かったです。
自分の心に嘘をつくほど悲しいことはない。自分をだましたり、素直になって、欲しいものを全て手に入りにく人生のほうが楽しいに決まっている。
あれやこれやと理由をつけて自分を騙したりなんかしない。自分がそうなりたいと思ったら素直にすら目指してみる。だって自分に嘘つきたくないから。
身なりは人をつくると思っている。ジャージばかり着ていたら、ジャージが似合う人間になっていく。だらしない生活をすると、そういう生活や人間に知らないうちに変わっていってしまう。
人を魅力的にさせる最も大切なツール。それは自信だと思っている。
出かけるときの持ち物は必要最小限。必需品は男としての誇り。
ー 著書「俺か俺以外か」より抜粋
マークボイル
※動画は英語ですが、英語字幕があります
お金がなくても「豊かに暮らせること」を実証してくれるマークボイル氏。
1年たっても快適に過ごしているそうです。
お金を稼がないなら、使わなければいいを徹底しています。
クリス・マッカンドレス
物質的なものに困らない裕福な家庭で育ち優等生、クリス・マッカンドレスは究極のミニマリストかもしれません。
お金、学歴、恵まれた環境、約束された未来、そのすべてを捨て、自然の中で生活することをえらんだから。
自由を求めて、荒野へ向かいました。
究極のミニマムは、自然との共存だと思います。
「イントゥザワイルド」はそんな彼の実話をもとにした映画です。
⇒ 【厳選】シンプルライフやミニマリストをテーマにしたおすすめ映画
ハイデマリー・シュヴァルマー
15年間、お金を使わずに生活しているドイツ人女性。
お金、仕事、家を手放しても困ることのない生活をつづけています。
お金を使わないために生活を工夫するって、なかなか楽しそうですね。
ないからこそクリエイティビティが発揮されそうです。
お金を使わないことで人生を辛く、つまらないものにするならやる必要もないけど、不便や不自由を楽しめるなら試してみる価値はあると思います。
飛行機が一緒だった老人
最後に、私が実際にみてきたミニマリストも紹介していきます。
15年前の旅の途中、インドの国内線で布一枚と杖と壺?しか持っていないご老人を見かけ、衝撃を受けました。
その衝撃は格好ではなく、それだけでも生きていけると知った衝撃です。
オーストラリアに住んでた頃の家主
オーストラリアにに住んでいた頃、そこの家主は毎日同じ格好をしていました。
プラスチックケースに同じ黒Tシャツ、同じパンツ(デニム)、同じ下着、同じ靴下が入れてあり、毎日同じ。
寝るときはアンダーウェアのみです
投資家で家で仕事をしていましたが、気が向いたら(いい波がきたら?)サーフィンに出かけていました。
この方も大切なことのために、その他を切り捨てるという生き方でした。
父
私の父は、身近にいたミニマリストの1人です。
10年以上前に亡くなりましたが、遺品整理は1日かかりませんでした。
遺品整理中は、故人の様々なことが思い出されます。
思い出して良いこともある反面、心身の負担になることもありますが、父の物は少なかったので、物理的にも心にも負担がありませんでした。
この経験を通して、物を少なくしておくことは、自分がこの世を去ったとき、身近な人に物を処分させる苦労だけでなく、心の負担も軽くできるのだと知りました。
生き方から最期まで、尊敬しかありません。
祖父
身近にいたミニマルな人のもう1人が祖父。
- 基本、自給自足でお金は最低限しか使わないし、物も最低限
- 投資になるものを買う
- 見栄にお金は使わない
- 野草や筍、自然にあるものや場所、料理法を熟知していて、季節に合わせて食べる
- 野菜の皮などは畑の肥料にする
- 土に還らないものをなるべく買わないし、使わない
- つくった野菜は家族にあげつつ愛情を配る(私もいつももらっていました)
- 亡くなる直前まで、できる限りの努力と気力で全身をフルに使って畑仕事
- 早起きて畑仕事をして夜は早く寝るルーティーンを何十年も繰り返す
- 日常で軒先で七輪で色んなものを焼きだす(美味しいからってごく自然にやる)
- 服にこだわりはないし、髪はほとんどないのに、定期的に床屋へ行く身だしなみはしている
- 祖母と喧嘩したらボロボロの掘建小屋を自分で改装して住む(自由)
- 何も興味関心がないようにみえて、愛情深い
- 幼い頃から最期まで苦労ばかりだったのに、愚痴も悪口を言わないし不幸話もしない
- ありがとうが口ぐせ
- こだわりを押し付けたり、迷惑をかけることは一切ない
仙人がいるとしたら、祖父かもしれません。
ワイルドでタフで穏やかで優しくて強くて自由な人が祖父です。
身近なミニマリストである亡き父と亡き祖父の共通点は、物はミニマル、愛情はマキシマムなこと。
受け継いでいきたいと思います。
まとめ
ここで紹介したミニマリストたちは、大切な何かを大切にした結果、ものが減っただけです。
ものが少ないことは手段でしかなく、ものをどれだけ持っているということにも興味はないと思います。
ミニマリストであろうがなかろうが「大切なことを最大化するために、他をミニマルにする」という考え方と振り切った生き方に魅力を感じます。